MENU

【愛犬の健康寿命を伸ばす秘訣!】歯磨きで長寿犬への第一歩を

PR

最近、歯槽膿漏や歯肉炎といった歯のトラブルが、心筋梗塞や脳梗塞などの血管疾患、さらには内臓疾患の原因となることが指摘されています。これは、口や歯茎で繁殖した細菌が血流を通じて全身に影響を及ぼすためです。

特に小型犬は、口が小さいにもかかわらず歯が大きく、歯並びが悪い犬も多いです。このため、隣接する歯と干渉し、さまざまなダメージを受けやすくなります。歯の問題は飼い主にとって常に悩みの種であると言えるでしょう。

そのため、毎日の歯磨きを行い、歯の健康を守ることで、問題の進行を少しでも遅らせることが重要です。

歯の健康は寿命に直結しています。

目次

歯の健康は健康管理の基本

私たち人間と同様に、口や歯の健康管理は基本中の基本です。近年では、口の中の細菌が全身に影響を及ぼすことが常識とされています。

人間の場合、噛み合わせの良し悪しが肩こりや腰痛、頭痛の原因となることもあります。歯の痛みで夜も眠れない経験をした方も多いでしょう。

一方、犬は痛みに強く、歯が痛くても寝不足になることはありません。食事も普段通りに取るでしょう。しかし、徐々に体が蝕まれ、歯茎から細菌が侵入すると、頬に膿ができることもあります。人間の感覚では信じられないような話ですが、頬に穴が開くまで気付かないケースも実際に多くあります。

このような事態を避けるためにも、毎日の歯磨きを習慣にして、愛犬の健康寿命を延ばす努力をしましょう。

ミント

僕たちはお父さんが毎日歯磨きしてくれるんだ!

モグタン

だからお口のニオイも汚れもないんだよ

ミント

上の画面をタップしてね

歯磨きの重要性

よく見かけるのは、歯茎が赤く腫れ、出血している犬です。近づくと強烈な口臭が漂い、耐えられないほどです。飼い主さんが毎日一緒にいるのに、なぜ気にならないのか不思議です。

しかし、近づいただけで臭いを感じるということは、症状がかなり進行していることを示しています。歯石が溜まり、歯が見えなくなっている可能性も高く、治療が手遅れになることも考えられます。

このまま放置すると、細菌が侵食を進め、頬の内側に穴が開くこともあります。この状態では、顎の骨が溶けてしまっていることもあり、気付いたときには遅く、治療は穴を塞ぐだけのものになってしまいます

症状がここまで進行すると、心臓や内臓にも影響を及ぼし、顎が骨折することもあります。治療には多大な時間と労力が必要です。数年後には内臓の疾患で通院が必要になることもあるでしょう。

歯茎が腐り、歯がグラグラしている場合は、抜歯が必要です。可哀想だと思うかもしれませんが、グラグラの歯根が歯茎に刺さって痛みを増すこともあります。

毎日の歯磨きで、歯や歯周ポケットを隅々までケアしましょう。私のところでは、生後1か月を過ぎた頃から歯ブラシを口に入れる練習を始め、新しい飼い主さんの元に行く頃には全ての歯を磨けるようにしています。

特に歯の裏側は磨くのが難しいですが、毎日の練習で嫌がらずに磨けるようになっています。おとなしく歯磨きをさせてくれないと、磨き残しができてしまいますので、まずは歯ブラシを口に入れることに慣れさせる練習をしましょう。

コツとしては、エサをブラシにこすりつけて香りを付けることです。エサの香りに釣られて、犬は嫌がらずに歯ブラシを受け入れてくれるでしょう。毎日少しずつ動かしたり、磨いたりしながら教えていきましょう。

犬の歯は人間よりも複雑な形状をしているため、歯ブラシを数種類用意し、部位に合わせて使い分けると、より効果的に磨けます。

歯周病と犬の健康

犬の口内は歯石が溜まりやすく、これが雑菌の栄養源となってしまいます。そのため、歯周病が進行しやすくなります。実際、3歳以上の犬の80%が何らかの歯や歯肉の疾患を抱えているとされています。

感染した歯茎は赤く腫れ、出血しやすく、口臭も強くなります。重度の歯肉炎では、歯を抜かなければならないこともあります。しかし、高齢になってからこの問題に気づき、病院に行く頃には、口内の細菌が全身疾患を引き起こし、心臓にも影響を及ぼすことがあるため、麻酔が使えない場合もあります。実際、小型犬の11歳以上の80%が心臓疾患を抱えているというデータもあります。

ですから、早い段階から歯磨きを習慣化し、愛犬の健康寿命を延ばす努力をすることが重要です。しかし、小型犬は毎日歯磨きを行っても、7~8歳頃から歯のトラブルが発生しやすくなります。この現実にガッカリするかもしれませんが、生涯を通じて歯に問題がない小型犬は存在しないと言っても過言ではありません。

犬にとって歯の健康は命に直結します。犬は包丁やお箸を使わず、全てを歯で食べるため、非常に大切な器官なのです。野生の犬が歯に疾患を抱えていたり、歯を失ってしまった場合、獲物を捕まえることもできなくなるでしょう。

歯磨き以外にも色々ありますが

犬にとって、歯磨きをすることは自然なことではないため、最初はどうしても嫌がることがあります。できるだけ早い段階で慣れさせるのが理想ですが、一般の飼い主さんの元に行く頃にはすでに2ヶ月以上経過していることが多いので、難しい場合があります。

乳歯の時期に歯ブラシを使って口の中に入れても問題ないと知ってもらうことが重要です。乳歯はしっかり磨かなくても、その後抜けるため大きな心配はありません。しかし、永久歯が生えてきた際には本格的に磨く必要があるため、その前にしっかりと教えておきたいものです。

まずは、歯ブラシに犬が好きな食べ物の香りをつけて、鼻先に持っていきます。多くの犬は香りに引き寄せられて歯ブラシを咥えます。数日この練習を繰り返したら、次は歯ブラシを口の中で軽く動かしてみましょう。犬が気にしていない様子であれば、歯に軽く当てて動かしてみます。このように少しずつ慣れさせていくことで、歯磨きができるようになります。

重要なのは、犬のペースに合わせて進めることです。無理に強要すると、犬に嫌な印象を与えてしまい、記憶に残ることがあります。トラウマにならないよう、優しく穏やかに進めてください。少しでもできたらご褒美を与え、大げさに褒めてあげましょう。こうしていけば、犬も徐々に歯磨きに慣れてくれるはずです。

歯磨きのコツ

犬の歯磨きは、良かれと思ってしてあげても、犬自身には理解されず、嫌がることが多いです。できるだけ幼いうちから慣らすのが理想ですが、一般の飼い主さんの元に行くまでには2ヶ月以上経ってしまうため、そう簡単にはいきません。

乳歯の段階で歯ブラシに慣れさせることが大切です。乳歯はしっかり磨けなくても、その後自然に抜けるため、問題ありません。ただし、永久歯が生えてきたら本格的に磨く必要がありますので、その前に慣れさせたいですね。

まずは、歯ブラシにエサなどの香りをつけ、犬の鼻先に持っていきます。香りに反応して、多くの犬は咥えてくれるでしょう。数日間これを繰り返したら、次は口の中で歯ブラシを動かしてみましょう。犬が特に気にしない様子なら、歯に当てて動かしてみてください。

このように、少しずつ慣らしていき、最終的には歯磨きができるようにします。犬のペースに合わせ、無理は禁物です。嫌な印象を与えると、犬はその経験を長く覚えてしまいますので、優しく進めることが大切です。

少しでもできたらご褒美をあげて、たくさん褒めてあげましょう。こうして習慣化できれば、楽に歯磨きができるようになります。

歯磨きをする上で気をつけること

人間用の歯磨き粉にはキシリトール入りというものが多くありますが犬にとってキシリトールは毒です。

犬キシリトール中毒は、低血糖と急性肝不全を起こし、死にいたることもあるので甘く考えないでください。

ごく少量でも中毒症状を起こします。

中毒を起こすと30分~60分ほどで症状がでてきます、嘔吐 活動低下 筋力低下 運動失調 虚脱 痙攣発作などの症状がみられます。

ですから人間用のものは使わずにペット用の歯磨き粉を必ず使用してください。

モグタン

上の画面をタップしてね

どうしても歯磨きをさせてくれない場合には

どうしても犬が歯磨きを嫌がり、歯ブラシを使ったケアが難しい場合には、以下のような代替ケア方法を検討すると良いでしょう。

1. デンタルガムやおもちゃの活用

  • デンタルガム:噛むことで歯垢を取り除く効果があるデンタルガムは、歯磨きの代わりに有効です。噛み応えのあるガムを与えることで、犬も楽しみながら口腔ケアができます。
  • デンタルおもちゃ:デンタル効果のある噛むおもちゃを与えるのも良い方法です。特に、表面に凹凸があるものは歯垢が取れやすく、歯周病予防の効果も期待できます。

2. デンタルスプレーやジェルの使用

  • デンタルスプレー:犬の口に直接スプレーするだけで、歯垢や歯石の形成を抑える効果がある製品があります。歯磨きが難しい犬でも手軽に使えるのでおすすめです。
  • デンタルジェル:歯や歯茎に直接塗ることで歯垢を予防するジェルもあります。フレーバー付きであれば、犬も嫌がらずに受け入れる場合が多いです。

3. 口腔ケア用のサプリメント

  • パウダータイプのサプリメント:食事にふりかけるだけで口腔内の健康をサポートするサプリメントもあります。飲み水に混ぜるだけのリキッドタイプのものもあり、手間がかかりません。
  • 酵素入りサプリメント:酵素が含まれているものは、唾液と反応して口腔内の雑菌を減らし、歯垢を抑制する効果が期待できます。

4. プロフェッショナルケア(獣医師による歯科治療)

  • 定期的な歯科検診:自宅でのケアが難しい場合は、年に1~2回のペースで動物病院での歯科検診を行い、歯石取りなどの専門的なケアをしてもらうと良いでしょう。
  • スケーリングやポリッシング:必要に応じて、獣医師によるスケーリング(歯石除去)やポリッシング(歯の表面を滑らかにする処置)を行うと、歯周病予防につながります。

5. 歯磨きに向けた徐々に慣れさせるトレーニング

どうしても歯磨きが苦手な犬の場合でも、少しずつ慣れさせることで将来的に歯磨きができるようになることもあります。例えば:

  • 最初は口元を触る練習:最初は口の周りや口の中に指を入れる練習から始めます。
  • ガーゼを使ったケア:歯ブラシよりも柔らかいガーゼに歯磨き粉を少量つけて、歯を軽く拭くようにすると、少しずつ抵抗が減る犬もいます。
  • ご褒美を活用する:歯磨きをさせた後にご褒美をあげることで「歯磨き=良いこと」と認識させるよう工夫します。

以上の代替方法を活用しながら、無理のない範囲でケアを行うと良いでしょう。

歯磨きのメリット

犬の歯磨きには以下のような多くのメリットがあります。犬の健康寿命を延ばし、日常の生活を快適にするために、毎日の歯磨きは非常に重要です。

1. 歯周病や歯肉炎の予防

  • 歯磨きは、歯垢や歯石の蓄積を防ぎ、歯周病や歯肉炎の予防につながります。これにより、歯が抜けるリスクが低下し、歯茎の健康も維持されます。

2. 口臭の改善

  • 歯磨きによって口内の細菌や食べかすが除去され、口臭の原因を抑えることができます。口臭が減ることで、犬との触れ合いもより快適になります。

3. 心臓や内臓疾患のリスク低減

  • 歯周病菌が血流に乗って全身に広がると、心臓や内臓に炎症を引き起こすことがあります。歯磨きをすることでこれらの菌の侵入を防ぎ、全身の健康を守ることができます。

4. 食欲や消化の改善

  • 歯が健康で痛みがないことで、犬はしっかりと食事ができます。これにより、消化器官の働きが向上し、栄養もバランスよく摂取できます。

5. 高額な治療費の節約

  • 進行した歯周病の治療には、麻酔や抜歯などが必要になることがあり、治療費が高額になることも少なくありません。定期的な歯磨きをしていれば、これらの出費を抑えられます。

6. 犬の健康寿命を延ばす

  • 歯と口内を清潔に保つことで、全身の病気リスクを減らし、犬の健康寿命を延ばすことができます。実際、歯のケアを行っている犬のほうが健康で長生きする傾向があると言われています。

7. 行動や機嫌の改善

  • 痛みや不快感がなくなると、犬の行動や機嫌も改善されることが多いです。歯の痛みがなくなることで活発に遊んだり、飼い主との触れ合いを楽しむようになります。

8. しっかり噛むことで脳の活性化

  • 歯が健康であれば、しっかりと噛んで食べることができます。噛む動作は脳への刺激となり、認知機能の維持にも効果的とされています。

歯磨きは犬にとっても大切な健康ケアの一部です。

まとめ

「犬の歯磨きなんて必要ない」と言われていた時代もありましたが、実際には犬にとって歯磨きは不可欠です。

人間と同じように、犬も歯周病の細菌が血液に入り込み、心臓病や内臓疾患を引き起こすことがあります。さらに、犬の場合は歯茎から侵入した細菌が顎の骨を溶かし、骨折を引き起こすことも珍しくありません。このような状態では、骨を再生させることはほぼ不可能で、その後のケアも非常に大変です。

小型犬の場合、7〜8歳になると歯がぐらつくことが多いですが、毎日歯磨きをしていても悪化することがあります。それでも、何も手を打たなければ、3歳頃から歯が抜け始めてしまう可能性が高くなります。

歯は健康維持において欠かせない要素です。飼い主には、定期的なケアではなく、毎日の歯磨きを強くお勧めします。歯磨きをすることで、犬の寿命が約5年も延びる可能性があると言われています。

長生きするためだけでなく、健康寿命を延ばすためにも、ぜひ愛犬の歯磨きを頑張って行ってください。

犬に関する悩みや疑問・質問などがありましたら、ご自由にコメント欄に投稿してください。

(コメント欄は、この記事の最下部です)

*いただいたコメントは全て拝見し真剣に回答させて頂きます。

良い愛犬ライフを。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

子供の頃から馬が好きで騎手を目指しましたが体重が増え諦めて厩務員になり、馬達に恵まれた厩務員生活を送りダービーにも勝たせていただきました。
今は競馬社会を引退しチワワ専門のブリーダーをしています。
可愛くて性格が良く丈夫なチワワを作るために奮闘中です。
そんな暮らしをする中で犬に関することを発信していけたらと思いブログを始めました。
犬との暮らし方や躾の悩み、有ると便利なものを発信、紹介して行けたらと思います。

栃木県動愛セ 17販第007号
愛犬飼育管理士

コメント

コメントする

目次