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「犬を飼いたい!」と思い立ったら、最初の一歩として計画的な準備をすることが大切です。犬を迎える喜びは計り知れませんが、その裏には責任と継続的なケアが求められます。特に子犬を迎える場合、適切な準備と対応が、犬との関係をより良いものにする鍵となります。
この記事では、犬を迎えるために必要な心構えと具体的な準備について解説します。さらに、迎え入れた後の生活をスムーズにするためのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
欲しい犬種に悩んでいるなら
実際に犬種を選ぶことになったら基準にすることがでてきます。
チェックポイント
1 犬を飼う(家族の)目的はなんですか?
2 犬を飼う(家族の)年代はどれくらいですか?
3 家に一番長くいる人は誰ですか?
4 運動はどれくらいしてあげられますか?
5 お手入れすることは好きですか?
6 家族にアレルギーを起こす人はいませんか?
7 犬種によっての遺伝性疾患などマイナス面も考慮に入れることができるか?
8 家族に犬嫌いな人はいないですか?
「家に一番長くいる人のタイプ」というのが、犬を迎える際の大きなポイントになります。たとえお子さんがいる家庭でも、子どもの年齢に関係なく、犬の面倒を見ることが多くなるのは、家に最も長くいる人です。したがって、その人の生活スタイルや性格に合った犬種を選ぶと、問題が少なくなる傾向があります。
例えば、幼稚園児のお子さんと普段お母さんと二人きりで過ごしているご家庭では、子犬の飼育はあまりおすすめできません。お母さんの手がどうしてもお子さんにかかり、子犬に十分な注意を払えなくなる可能性が高いからです。
さらに、選択肢を絞る際の基準としては、以下の点が重要になります。
グルーミングをしてあげるのが大好きで、苦にならない
どの犬種にもグルーミングは必要ですが、特にシー・ズー、ヨークシャーテリア、マルチーズ、アメリカンコッカースパニエル、アフガンハウンド、ペキニーズといった長毛種の場合、毎日のブラッシングやラッピングといったコートの手入れが欠かせません。これらの作業を楽しんで行えるなら、犬本来の姿であるフルコートの美しさを存分に味わうことができるでしょう。
カットスタイリングが楽しみ
さまざまなペットカットスタイリングを楽しみたい、ファッションセンスにこだわる方には、プードルが特におすすめです。ビションフリーゼやシュナウザーも、スタイリッシュなカットでおしゃれ度を楽しむことができる犬種です。
部屋が汚れるのが嫌だし、アレルギーのある家族がいるので毛が抜けない犬種が欲しい
ゴールデンリトリバーやキャバリア、パグ、コーギー、ロングコートチワワなどのダブルコート犬種は、特に抜け毛が多い傾向があります。中毛種や短毛種でもダブルコートのため、毎日掃除をしても彼らがいる限り、抜け毛が発生します。部屋が汚れるのが気になる方や、家族にアレルギーを持つ方がいる場合、これらの犬種はあまりおすすめできません。
そのような方には、プードルやヨークシャーテリアなど、シングルコートの犬種が適しているでしょう。
散歩が大好き
飼い主の年代を問わず、行動的でアクティブな方には、ボーダーコリーやラブラドールレトリバー、ジャックラッセルテリアなど、運動能力が高い犬種を選ぶのもおすすめです。
犬種を選んでもまだ悩んでいる...
最終的には、専門家に意見を求めることが大切です。自分で決めたつもりでも、プロの視点からは異なるアドバイスが出てくることがあります。知識があっても、プロの意見を聞くことで新たな視点が得られることが多いものです。そのため、信頼できるペットショップやブリーダーに相談するのが良いでしょう。実際、飼い主としては「もう少し背中を押してほしい」という気持ちがあるのが本音です。さらに、現場で子犬を見たときには、頭の中で決めていたことが揺らぐこともあるでしょう。
欲しい犬種が決まっている場合
欲しい犬種が決まっている場合、まずはドッグショーに足を運んで、パドックを覗いたり、周りの人と話をして情報を集めることが大切です。幅広い情報を収集することで、より良い選択ができるようになります。また、複数のブリーダーと話し、実際に犬舎を訪問して管理状況や犬たちの様子を直接確認するのも有効です。その犬種の個性をしっかり理解し、受け入れることができるか、冷静に自己評価することが重要です。
犬の幸せと飼い主の幸せを考えるなら、飼い主の元に渡る前からしっかりとパピートレーニングをしてくれるブリーダーを選ぶことが大切です。こうしたブリーダーこそが、本当に犬の幸せを考えていると言えます。
さらに、気質や犬種特性を元に犬種を決めたとしても、同じ犬種内で性格や気質に違いがあることを認識しておく必要があります。たとえば、穏やかでフレンドリーとされ、無駄吠えが少ないと評判のキャバリアでも、シャイで臆病な子や、アクティブで元気いっぱいの子がいます。
最も大切なことは、ブリーダーやペットショップが「犬の幸せ」を第一に考えているかどうかです。幸せな犬とは、正しく繁殖され、適切に選ばれ、正しい飼育と社会化が施された子犬のことです。
揃えておきたいグッズ
子犬を迎えるために必要なグッズ
子犬が成長するにつれ、犬種ごとに必要なアイテムは異なりますが、特に3〜4ヶ月齢までの子犬に最低限必要な基本的なグッズはどの犬種にも共通しています。これから子犬を迎える際に揃えておきたい必需品を紹介します。
サークル
サークルは、成犬になったときのサイズを考慮して選びましょう。犬にとって安心できる場所としての役割も大切です。トイレトレーニングを行う場合は、サークルの中にトイレも設置しておきましょう。
ホットマット
冬はもちろん、春先でも冷える日があるため、子犬を寒さから守るためにホットマットは必須です。特に小型犬や体温調節が苦手な犬種におすすめです。
フードボウル
陶器製のフードボウルは重みがあるため、子犬が食事中に器が動きにくく、ガツガツ食べる子に向いています。ステンレス製も衛生的ですが、軽いため動きやすい点に注意しましょう。
ベッド
ベッドは、子犬に安心で快適な居場所を提供します。特にサークル内でのベッドは、「ここが自分の場所」と覚えさせるためにも重要です。
首輪とリード
首輪とリードは、子犬が家に来たら早めに慣れさせたいアイテムです。散歩や外出時に不可欠なため、子犬の頃から徐々にトレーニングしていきましょう。
おもちゃ
しつけやトレーニング、遊びに役立つおもちゃは必需品です。引っ張りっこ遊びができるものや、子犬が噛んでも安全な素材のおもちゃを選びましょう。
消臭剤
子犬がいると、消臭剤は必須アイテムです。特に間違った場所で排泄をした際には、再度同じ場所でしないように、消臭効果の高い製品を使ってしっかりと清掃しましょう。
歯ブラシ
子犬の頃から歯磨きに慣れさせることで、将来的な歯肉炎などのリスクを減らせます。最初は口を開ける練習や歯を触らせるところから始め、少しずつ歯磨きを習慣化していきましょう。
子犬の迎え方
いよいよ待ちに待った子犬との生活がスタート!
そのかわいさにずっと見とれてしまい、つい抱っこしたくなる気持ちもわかりますが、子犬の体調や精神的な負担を考慮し、最初のステップを慎重に踏んでいきましょう。
ステップ1:子犬を迎えに行こう!
迎えに行く日は、できるだけ午前中を選びましょう。環境の変化で不安定になりがちな子犬にとって、昼間の時間は落ち着いて新しい環境に慣れるのにぴったりです。午後や夕方に連れて帰ると、慣れないまま夜を迎え、子犬が心細くなってしまうことがあるので、翌日も一緒に過ごせるような日にしましょう。
ステップ2:家に到着!
新しいおうちに到着したら、まずはトイレとベッドを設置してあげましょう。サークルの中と外にトイレシーツを敷き、広めのスペースで失敗しても安心なようにしておきます。徐々に範囲を狭くしながら、トイレの場所を覚えさせていきましょう。トイレのサインが見えたら、すぐにトイレシーツへ連れていき、成功したら大げさに褒めてあげてください。
ステップ3:ゆっくりと休ませてあげよう
子犬が寝始めたら、できるだけ静かにして休ませてあげましょう。寝顔はとても愛らしいですが、触りたい気持ちを我慢してください。子犬は「遊ぶ→寝る→食べる」を繰り返す生活リズムです。起きたらすぐにトイレに連れて行き、優しく「ワンツー」と声をかけて促しましょう。
ステップ4:サークルから出して探検タイム!
トイレが済んだら、子犬を家の中で自由に探検させてあげましょう。子犬の好奇心は旺盛なので、目を離さずに安全を確認しながら見守ってください。ちょっとした隙間に入ってしまわないように気をつけつつ、自由に歩き回らせてあげることで、家の中を安心できる場所だと認識させてあげます。
ステップ5:食事タイム
食事は、ブリーダーやペットショップで与えられていたものと同じものをあげましょう。急にフードを変えると、体調を崩すことがあるので、1週間ほどかけて徐々に新しいフードに切り替えると良いです。食事はサークルの中で与え、サークルを「ごはんも食べられて、安心して寝られる場所」として子犬に覚えさせましょう。食後はまたトイレに連れて行き、成功を褒めることを繰り返します。
ステップ6:静かな夜を迎えましょう
食事が終わり、トイレも済んだら、いよいよお休みの時間です。夜泣きをしても、決して構ったりサークルから出したりしないようにしましょう。少しずつ、夜の静かな環境に慣れていくことで、子犬も安心してぐっすり眠れるようになります。
まとめ
子犬との生活をスタートさせる際には、慎重に段階を踏むことが大切です。迎える時間帯や環境の準備、トイレトレーニング、食事、休息のリズムをしっかり整え、子犬が新しい環境に安心して慣れるためのサポートをしましょう。焦らず、子犬のペースに合わせながら、徐々に家の中を探検させたり、規則正しい生活習慣を身につけさせることで、スムーズな子犬ライフを楽しむことができます。
子犬を飼った動機として「一目ぼれ」という答えが多いですが、その犬種は本当に飼いたかったものでしょうか? それとも、考えもしなかった犬種を衝動的に選んでしまったのでしょうか?衝動買いでは、「こんなはずじゃなかった」と感じることも少なくありません。犬種を選ぶことは、単なる選択ではなく、共に生活し、長い時間を過ごす相棒を決める大切で責任のある決断です。しっかりと考え、情報を集め、楽しく明るい愛犬との未来を想像しながら、幸せな愛犬ライフを送りましょう。
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