チワワと一緒に楽しいひとときを。
チワワと暮らしている方なら、愛犬とのお出かけやショッピングを思い切り楽しみたいと感じているはずです。日本全国には、愛犬と一緒に過ごせるカフェやレストラン、ドッグランなど、魅力的な場所がたくさんありますよね。そこで過ごす時間をより快適で楽しいものにするためには、マナーを守ることが大切です。また、どんな場所でも愛犬が落ち着いていられるように、日頃からのトレーニングも忘れずに心がけましょう。
ドッグラン編
ノーリードで思い切り走る愛犬の姿は、飼い主にとっても最高の瞬間ですよね。
お出かけ先を選ぶ際、ドッグランがあるかどうかは、ひとつの重要なポイントではないでしょうか。今では、広々とした敷地のドッグランや、小型犬・大型犬で分けられたセパレート型、複合施設内に併設されたものなど、さまざまなタイプのドッグランがあり、それぞれに個性を感じます。基本的なルールはどの場所も似ていますが、ノーリードで遊ばせる分、飼い主としては愛犬の行動に常に目を配り、十分な注意を払うことが必要です。
入場時にはリードを忘れずに
ドッグランは基本的にリードフリーですが、入場や退場時には必ずリードをつけておくことが求められます。ドッグランに入る前にリードを外してしまう方もいますが、これが思わぬ事故の原因になることも。リードは必ず場内までしっかりとつけたまま入り、愛犬が落ち着いてから外しましょう。また、周りの様子をよく観察して、初めてリードを外すタイミングを見極めることが大切です。
もし犬が興奮している場合は、無理にリードを外さずに落ち着くまで待ってあげましょう。興奮したままリードを外すと、予期しない行動に出ることがあるかもしれません。他の犬が先に場内にいる場合、ケンカを避けるためにもお互いが落ち着くまでリードをつけたまま様子を見て、状況が落ち着いたらリードを外して遊ばせるようにしましょう。
退場する犬が優先
人間の社会でも「出る方が優先」というルールはよく知られていますが、これはドッグランでも同じです。出る犬が優先されるので、必ず退場する犬を待ってから入場しましょう。2重扉の待機スペースがある場合、まず待機スペースの犬が出てから次の犬を入れるようにします。また、待機スペースには1家族以上の犬を同時に入れないのが理想的です。万が一トラブルが起きそうな場合は、愛犬を抱っこしてすれ違うのも有効な方法です。
愛犬から目を離さない
ドッグランの魅力は、何といってもリードを外して愛犬を自由に遊ばせられることですが、だからといって目を離すわけにはいきません。気を抜いた隙に、他の犬にちょっかいを出したり、弱い犬をいじめたりすることがないよう、常に目を配る必要があります。動物同士の自然な遊びを尊重することも大切ですが、他の利用者が安心して楽しめるように、愛犬の行動には十分注意を払ってください。
トイレは事前に済ませて
トイレのルールや設置場所は施設ごとに異なりますが、入口の外にトイレがある場合は、あらかじめ用を済ませてからドッグランに入りましょう。ドッグラン内にトイレがある場合は、まずノーリードにする前にトイレに直行するのがおすすめです。トイレの後は、もちろん後始末をしっかり行い、もしドッグラン内でウンチをしてしまった場合は、すぐに拾って適切に処理しましょう。オシッコの場合も水で流すなど、他の利用者に迷惑をかけないよう心がけましょう。
- ワンポイント
- トイレのしつけに便利な「ワンツー」のコマンド
犬のトイレのしつけには、小さい頃から「ワンツー」といった掛け声(コマンド)を覚えさせると、とても便利です。このコマンドを覚えてくれると、飼い主の都合に合わせて愛犬にトイレをさせることができるようになります。
たとえば、長時間の移動の前や、ドッグランやドッグカフェに入る前、普段の散歩の前に「ワンツー」と声をかけてトイレを済ませておけば、数時間はトイレの心配をせずに済むので、飼い主にとっても安心です。
もちろん、覚えるまでは根気が必要で、少し大変かもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください。やり方はとてもシンプル。犬がトイレをしている最中に「ワンツー」と優しく声をかけ続け、できたらしっかり褒める。この繰り返しです。コツコツ続けることで、愛犬はコマンドを覚えてくれるようになりますよ。
ドッグカフェ編
愛犬とのお出かけに癒しのひとときを ドッグカフェでリラックスタイムを満喫
愛犬家にとって、お出かけの楽しみのひとつがドッグカフェで過ごすリラックスタイムですよね。最近では、街中だけでなく郊外のショッピングモールや観光地でも、自然にドッグカフェを見かけるようになりました。愛犬と一緒に食事を楽しめる場所が増えるのは嬉しいことですが、そこでの振る舞い次第で雰囲気が台無しになってしまうことも…。
誰もが安心して心地よく過ごせるように、そして「愛犬家はマナーが良い」と感じてもらえるように、基本的なルールを守って楽しく利用したいものです。愛犬との時間をさらに素敵なものにするためにも、マナーを大切にしながら過ごしましょう。
愛犬とカフェを楽しむための基本ルール
足元でのんびり座るのが基本スタイル
カフェやレストランでの愛犬の正しい居場所は、飼い主の足元や椅子の下です。ここで静かに待つのが基本ルール。自宅での食事のときと同じように、毎日の食事時間を利用してトレーニングをしておくと、外出先でもスムーズに行動できるようになります。
リードフックで安心・のんびり
多くのドッグカフェにはリードを固定するためのフックが用意されています。これにリードをしっかり繋げば、愛犬に気を使わずにリラックスした食事を楽しむことができます。ただし、リードを繋いだからといって油断は禁物。リードの長さ次第で愛犬が自由に動き回ってしまうことがあるので、必要に応じて短くしておくと安心です。
人間の食べ物は絶対NG
愛犬が大人しく待っているからといって、褒めるつもりで人間の食べ物をあげるのは絶対に避けましょう。カフェのマナーとしても、しつけや健康面でもよくありません。飼い主のモラルが問われる行為なので、我慢してもらうことが大切です。
テーブルや椅子に足をかけさせない
愛犬が我慢できず、テーブルや椅子に足をかけておねだりするのは止めましょう。しつけの観点だけでなく、お店の衛生面にも悪影響を及ぼします。周りに犬を飼っていない人がいた場合、不快に思われることもあるので、日頃からのトレーニングでしっかり対応できるようにしておくことが大切です。
抱っこしての食事はNG
チワワのような小型犬だと、抱っこしたまま食事をする姿を見かけることもありますが、これはカフェマナーとしてはNGです。食事の時間が誰のためのものかをしっかり意識し、愛犬にはルールを守らせて、メリハリのある過ごし方を心がけましょう。
愛犬を一人にしないこと
「ちょっとトイレに…」と愛犬をテーブルに残して席を立つのは危険です。見知らぬ場所や人に囲まれた状況で、普段はお利口な愛犬でも不安から吠え出すことがあります。席を離れるときは、スタッフに声をかけるなどして、愛犬を一人にしないようにしましょう。
犬を落ち着かせるトレーニング
興奮しやすい犬を落ち着かせる対処法
初めての場所やお出かけで興奮してしまう犬には、普段からトレーニングを行うことで、いざというときに落ち着いて行動できるようになります。次の方法で愛犬をリラックスさせましょう。
- 飛びついても反応しない
愛犬が飛びついてきても、構わないことが大切です。リードは短めに持ち、もう一方の手にはおやつなど愛犬が好きなものを隠しておきます。 - しつこい要求も無視
どんなにしつこく求めてきても、飼い主は無視を続けましょう。視線をそらし、他のことに集中することで、愛犬に「興奮しても反応は得られない」と理解させます。 - 静観する
愛犬は最終的に飼い主の様子をうかがいますが、そのときも無視を続けます。根気強く待っていると、犬はやがて落ち着いてきます。 - 座ったら褒める
愛犬が自発的に座ったら、すかさずご褒美を与え、たっぷり褒めてあげましょう。これで「座ると良いことがある」と認識させます。 - フセを教える
次に「フセ」のコマンドで伏せることを促し、待てる状態を作りましょう。もし再び興奮したら、最初から手順を繰り返し、落ち着きを身につけさせます。
まとめ
初めての場所やお出かけで興奮しやすい犬には、普段からのトレーニングが重要です。飼い主は犬が興奮しても無視を続け、愛犬が自発的に座るなどの落ち着いた行動を確認した際にはご褒美を与えましょう。また、愛犬を「フセ」のコマンドで誘導し、静かに待つことを教えることで、良い行動を促します。
さらに、カフェやレストランで愛犬と過ごす際には、基本的なマナーを守ることが大切です。愛犬は足元で静かに待たせ、リードを適切に固定し、人間の食べ物を与えないように注意しましょう。テーブルや椅子に足をかけさせず、抱っこしたまま食事をすることも避けるべきです。そして、愛犬を一人にしないよう、席を離れる際には注意が必要です。
愛犬との楽しいお出かけを実現するために、事前の準備とマナーを守りましょう。これにより、愛犬も飼い主も心地よく過ごすことができます。
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