チワワはその小さな体ゆえに、特別に気をつけるべき点がたくさんあります。しかし、同時にその小ささを超えた多くの可能性を持っていることをご存知でしょうか?彼らは小さいながらも、驚くようなことを成し遂げる力を秘めています。
チワワの持つ能力を最大限に引き出し、その可能性を楽しむことで、あなたの暮らしも一層豊かなものとなるでしょう。
忘れてはいけないのは、チワワも立派な犬であり、彼らの「犬」としての本能や性格を尊重することが大切です。小さな体に秘められた「イヌらしさ」を大切にしながら、彼らとの共生を深めてほしいと思います。
チワワはその小ささに反して、大きな可能性と魅力を持った犬です。私たちは、彼らをどれだけ小さく捉えるか、そしてどれだけ大きく捉えるか、という視点を大切にしながら接していく必要があります。
小さいけど
チワワは小さいけれど、モルモットやハムスターではありません
いくら体が小さくても、チワワはモルモットやハムスターのように簡単に飼えるものではありません。体が小さいからこそ、世話には手間もお金もかかるのです。しつけ、健康管理、さらには病気になったときの治療費も必要になります。小さくても、しっかりとしたケアが求められるのです。
さらに、犬という生き物は、人と心の距離も物理的な距離も近くにいたがる存在です。エサと水だけを与えて放っておくような飼い方では、チワワは幸せになれません。
飼い主として、チワワが常にそばにいたがることに応えられるかどうかが大切です。もし、密接な関係を築くことが難しいと感じるのであれば、チワワを飼うことは考え直すべきかもしれません。
見た目の可愛さに惹かれてチワワを衝動買いすると、お互いが後悔する結果になりかねません。チワワのような小型犬は、長寿であることも忘れてはいけません。現代ではフードの質や医療の進歩もあり、15歳を超えて、場合によっては18歳まで生きることもあります。
その長い年月、愛犬に対して愛情と献身を持ち続ける覚悟はありますか?
チワワを迎え入れる前に、しっかりと考えることが大切です。
チワワと幼児や低学年の子供
小さいからといって、子供でも簡単に世話できるわけではありません
チワワが小さいからといって、子供でも簡単に世話ができるとは限りません。子供の動きや力加減が予測できないため、時には危険を伴うことがあります。例えば、感情的になって少し荒っぽく扱ったり、軽く叩いたつもりでも、チワワのように華奢な犬には大きな負担がかかり、命に関わることもあるのです。
チワワのような小さな犬は、元気な子供の動きに驚き、怖がってしまうことがあります。それがトラウマとなり、取り返しのつかない結果を招くことも考えられます。そのため、私はブリーダーとして、特に小さなお子さんがいる家庭には、チワワを迎える時期を慎重に考えてもらうようお話ししています。
見学に来た家族のお子さんの様子を見ていると、どうしても扱いに危険を感じる場面が多いです。兄弟間で子犬を取り合ったり、感情的になって子犬にあたってしまうこともあります。さらに、うっかり抱っこしている最中に落としてしまう可能性もゼロではありません。
そのため、親御さんには少し待ってもらい、お子さんの成長を見守りながらチワワを迎える時期を考えることをおすすめしています。その頃には、チワワも子供との良い関係を築き、深い友情が芽生えるでしょう。また、子供にとっても、ペットとの暮らしは素晴らしい経験となり、責任感や思いやりを育むことができます。
ボクたちは小さいから怖いことが嫌いなんだよ
小さくてもよく吠えます 噛みます
敏感なチワワ、小さな体で頼れる存在に
小型犬、とくにチワワは非常に敏感です。ちょっとした音や見慣れない人に対して、すぐに吠えることがよくあります。これは彼らが自分を守るために身につけた本能的な行動と言えるでしょう。
一方で、大型犬はどちらかというと鈍感な面があり、音や人に対してあまり反応しないことが多いです。しかし、チワワなどの小型犬はその敏感さを活かし、立派な「アラームドッグ」としての才能を発揮します。ボディーガードにはなれませんが、警戒心を持って吠えることで、家を守る役割を果たしてくれるのです。この才能を上手に伸ばし、活用する飼い主も多くいます。
ただし、小型犬から「吠える」行動を完全に取り除くことは難しいです。ですが、吠える回数を適切にコントロールし、しつけることで、近所迷惑になることは避けられます。例えば、数回吠えることを許し、その後は「もう吠えなくていいよ」と教えてあげると良いでしょう。おもちゃやおやつなどを使って上手に誘導し、ご褒美を与えることで、少しずつ理解させていくことができます。
また、チワワが防衛手段として噛むこともありますが、これは多くの場合、しつけや社会化が不足していることが原因です。小さくて可愛い見た目のチワワは、どうしても甘やかされがちで、しつけが甘くなりがちです。しかし、犬が社会で上手に生活できるようにするためには、きちんとしたしつけが不可欠です。
チワワのような小さな犬種でも、大きな犬と同じように社会化訓練が重要です。犬のためにも、しっかりと社会に適応できるようなしつけを行い、暮らしの中で迷惑をかけないように育てることが大切です。
小さくても運動は必要です
「小さいから散歩はいらない」は大きな誤解です!
ペットショップの店員さんから「小さいので散歩はいりませんよ」と言われることがありますが、これは間違いです!チワワのように小さな犬でも、適度な運動は必要不可欠です。
新鮮な空気や日光浴は、すべての生き物にとって健康維持のために欠かせません。そして、散歩は犬にとって「学校」のようなものです。他の犬や人の匂い、草花の香り、風や車の音、外の世界には刺激がいっぱいです。これらを感じながら成長していくことが、犬にとってとても大切です。
散歩中には、遊びを通じて多くのことを学びます。頭を使う遊び、鼻を使う遊び、そして思いっきり走る時間など、これらは犬の心身の成長に欠かせない要素です。時には外で嫌な経験をすることもあるかもしれませんが、それもまた大人になるための一歩です。
幼少期に社会化の経験をたくさん積ませることで、立派な犬に育てることができます。飼い主の横を堂々と歩く姿は、賢くて凛々しい印象を与えるでしょう。
もちろん、小さな体には限度がありますが、スポーツや遊びを取り入れてストレスを溜め込まないようにすることが大切です。チワワの可能性を狭めることなく、どんどん広げてあげましょう!
ボクたちは散歩が大好きなんだ!
毎日散歩するんだよ
散歩は楽しいね
小さいから
チワワを守るために気をつけてほしいこと
チワワを飼う上で、特に注意してほしいのは、踏んでしまうことです。「そんなことはない」と思うかもしれませんが、実際には起こり得ることです。特に子犬のうちは、すり足で歩かないといけないほど、足元をちょろちょろと駆け回ります。
もし踏んでしまったら、大事になりかねませんので、無造作に歩くのは危険です。また、ドアの開け閉めにも気をつけてください。人が大好きなチワワは、トイレに行くときやお風呂に行くときも、常に後をついてこようとします。そのため、うっかりドアを閉めてしまい、挟んでしまうこともあるのです。
小さな体のチワワは視界に入りにくいため、特に足元には十分注意を払いましょう。愛犬を守るためにも、常に周囲に気を配ることが大切です。
安心安全な場所を作ってあげましょう
チワワは自分専用のベッドが大好き
チワワは、自分専用のベッドを特に好む傾向があります。部屋のどこでも寝るということは少なく、落ち着ける自分の場所を持つことが大切です。飼い主さんが忙しいときなどに「ハウス」と声をかけると、愛犬はその寝床に留まってくれるでしょう。
専用のベッドには、ふわふわの毛布を使ってあげると、チワワは心地よさを感じるようです。さらに工夫を凝らして、ベッドの中に潜れるようなデザインにすると、遊びながら入り込んだり、安心して眠ることができるようになります。
愛犬がリラックスできる特別な場所を用意してあげることは、心の安定にもつながります。チワワにとって、専用のベッドは大切な居場所なのです。
小さいと食事は特別なものじゃなくても大丈夫?
小型犬でも質の良い食事が不可欠です
チワワのような小型犬は、小さな体に見合わず、意外としっかりと食べるものです。痩せの大食いではありませんが、体重あたりの食事の必要量は、実は大型犬よりも多くなります。これは、小型犬の体表面積が大きく、体温を維持するためには、より多くの食事が必要だからです。
しかし、多くの食事が必要ということは、体に入れてはいけない添加物や着色料、さらには穀物やグルテンなど、不必要な成分も多く含まれてしまう可能性が高くなります。だからこそ、ドッグフードにはこだわりを持って選ぶことが大切です。
私がおすすめするのは『アカナ』というドッグフードです。このフードは非常に質が高く、安心して与えられます。確かに高価ですが、出せる範囲内だと思います。愛犬が高齢になったとき、良いフードを与えてきたかどうかで、その健康状態に大きな違いが出るでしょう。
将来を見据えて、少し高価でも質の良いフードを選ぶことが、愛犬の健康にとってはメリットが大きいと考えています。
ソファーには上がらせない
小型犬の安全を守るために注意が必要です
小型犬は、ソファやテーブルなどの高いところからジャンプすることでケガをすることがあります。小さなケガならまだしも、骨折してしまうと飼い主と犬の両方に大きな負担がかかります。
さらに、飛び降りずに落ちてしまうことも十分に考えられるため、ソファやテーブルには上がらないように対策するのがベストです。また、ベッドに関しても、犬は飼い主の寝る場所に行きたがることが多いですが、上がらないようにするか、踏み台を用意してあげると安心です。
愛犬の安全を第一に考え、快適でリスクの少ない環境を整えてあげましょう。
隙間を見つける名人
チワワの賢さと好奇心に要注意
チワワは賢くて好奇心旺盛ですが、その賢さが時には厄介な結果を招くこともあります。彼らは部屋の僅かな隙間を見つけては、すぐに出て行ってしまいます。家の中であればまだ安心ですが、庭に放しているときに塀やフェンスの隙間から外に逃げ出すと、大変なことになってしまいます。
「このくらいの狭い隙間なら大丈夫」と思いがちですが、すり抜けの名人であるチワワには通用しません。しっかりと犬の目線になって、低い位置から周囲を点検し、安全を確認することが大切です。
また、庭やドッグランで放しているときには、特に注意が必要です。チワワは人と一緒にいたがる生き物で、長時間置き去りにしないことが重要です。地域によっては、猛禽類やカラスに狙われることもあるため、注意が必要です。
実際に近くの川沿いで散歩中、カラスが鴨を掴んで飛んでいる場面に遭遇したことがあります。その瞬間、鳥の捕食力を改めて実感しました。
チワワの安全を守るために、常に周囲に目を配ることが大切です。
大型犬とチワワ
チワワの安全を考える
大型犬に比べて、2kg前後のチワワの目線から見ると、10kgの犬でも十分に大きな存在です。そのため、知らない犬にむやみに近づけるのは避けた方が良いでしょう。チワワは小さいながらも気が強く、向かっていくことがあるため、トラブルが起こる可能性もあります。
万が一、他の犬から獲物と認識されてしまうと、狩猟プレイに発展し、重傷を負うことも考えられます。よく知っている犬や、自宅で飼っている先住犬と遊ばせるのが最も安全です。この際、飼い主の技量が重要で、しっかりとコントロールできることが求められます。
また、チワワを飼うなら複数飼いを強くおすすめします。2匹目、3匹目と仲間を作ってあげることで、愛犬の社会性も育まれます。できれば同じチワワを迎えると良いでしょう。チワワは体臭が非常に少ない犬種なので、多頭飼いでも家の中が臭くなる心配はありません。
チワワにとって、仲間と一緒に過ごすことは、より豊かな生活を送るための大切な要素です。
寒さに弱くて日向ぼっこが大好き
1. 室内の温度管理
チワワは寒さに弱いため、室内の温度を快適に保つことが重要です。特に冬場や冷房の効いた部屋では、以下の点を心がけてください:
- 室温は20〜25℃を目安に維持する。
- 冷たい床から体を守るため、カーペットやラグを敷く。
- エアコンやヒーターで温度を調整し、直接風が当たらないように工夫する。
2. 洋服や防寒グッズの利用
寒い季節や寒冷地に住んでいる場合、チワワに防寒用の洋服を着せるのも効果的です。柔らかい素材で作られた洋服は、体温を保つのに役立ちます。また、散歩時に外気に触れる部分を保護するために、首元やお腹を覆う服がおすすめです。
3. 寝床の工夫
チワワが快適に眠れるように、寝床も工夫しましょう:
- 柔らかいベッドや毛布を使い、温かい場所を提供する。
- 風通しがよく、暖かい場所にベッドを置く。
- 寝床の近くに湯たんぽやペット用ヒーターを置くことも有効ですが、低温やけどには注意してください。
4. 散歩の工夫
寒い時期の散歩も工夫が必要です。寒さから体を守るため、次のことに注意しましょう:
- 冷たい地面から体を守るために、靴や靴下を使用する。
- 短時間の散歩で、体温が下がらないようにする。
- 散歩後は体を拭き、冷えないように温かいタオルで包む。
5. 栄養管理
寒い時期にはエネルギー消費が増えるため、チワワの栄養バランスにも気を配りましょう。高品質なドッグフードを与え、体力を維持することが大切です。また、オメガ3脂肪酸が含まれたフードは皮膚や毛並みの健康をサポートし、寒さへの耐性を高める効果があります。
6. 定期的な健康チェック
寒さに弱いチワワは、体調を崩しやすいことがあります。定期的に獣医に健康チェックを受け、異常がないか確認しましょう。特に寒い時期に元気がなかったり、震えが続く場合はすぐに対処することが大切です。
これらの対策を講じることで、寒い季節でもチワワが健康に過ごせる環境を整えられます。温かく快適な住環境を提供し、チワワとの楽しい生活を送りましょう。
小さな犬はエネルギー保存が非効率で、寒さには弱く日向ぼっこが大好きです。
家の中でも陽だまりのスポットを作ってあげて、そこにベッドを置いていつでも日向ぼっこができるようにしてあげましょう。
真夏の耐え難い暑さでなければ、庭やドッグランなどで直接日光浴ができるようにしてあげます。
生き物にとって新鮮な空気と日光浴は欠かすことのできない必要なものです。
また逆に寒さにはとても弱く寒がりなので、冬場には洋服を着せてあげましょう。
まとめ
チワワの小さな魅力、大きな影響力
ご存じの通り、チワワは犬種の中でも最も小さい犬種です。この「小ささ」には、メリットもあればデメリットもありますが、実際にはメリットが多いように感じます。
特に現代では、室内で犬を飼うことが一般的です。その点で、飼いやすく、人懐っこいチワワは、家庭生活にぴったりなパートナーです。チワワとの暮らしは、明るく、天真爛漫な性格とともに、日々の生活を豊かにしてくれる特別な力を持っています。
チワワは、家族の一員として非常に優れた素質を持ち、室内犬としても申し分ない存在です。一度その魅力に触れると、チワワに夢中になってしまい、抜け出せなくなることでしょう。
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